ラウンダーの仕事をするメリット

子育て中あるいは親の介護などで忙しい主婦の間で今人気なのが、ラウンダーというお仕事です。
そこで、ラウンダーの仕事が人気の理由やラウンダーの仕事をすることでどのようなメリットが得られるのかについてご紹介していきます。

ラウンダーの仕事のやりがいとは?

ラウンダーの仕事はメーカーの顔として対象店舗を訪問し、メーカー商品の露出アップや販促物設置など店舗とお客様をつなぐ活動をおこないます。
あらかじめ設定されている営業エリアを数十人のチーム単位で担当することが多く、販売店での在庫や売り場状況の確認や販売店の担当の方からの要望などを聞いて情報収集に努める一方、新商品など自社からの情報の提供もおこない、協力関係を築いていきます。
このようにチーム単位で業務をおこなうため、複数人で結果を出し商品が多く売れることなどからやりがいを感じることに繋がります。


どんな性格やスキルを持った人が向いているのか?

どのような性格の方がラウンダーの仕事に向いているかということは、一概には言えない部分がありますが、多くのことに気が付く力や相手の要求や意図を的確に読み取る力というのはラウンダーの仕事をする上でとても役に立ちます。
スキルについては特に営業経験や店頭での販売経験などを持っている方はラウンダーに向いていると言えるでしょう。
自社商品の陳列や来店するお客様への観察力や分析などにも役に立ちますし、担当店舗の担当者との折衝能力や営業力の向上にもつながります。
さらに提案力を備えている場合は、ラウンダー業務において活用できる幅がより広がります。
しかし、このように説明するとそのような性格やスキルが無い方には難しい仕事だと感じる方もいるかもしれません。
積極性や営業力などがあれば、ラウンダーの仕事に役立つことは確かですが、だれもが最初からそのような性格やスキルをもっているとは限りません。
特にスキルについては、むしろ営業経験ゼロから始めたという方もたくさんいます。
そのような方達が様々な経験を積んで最終的には立派に仕事をこなしていくようになっていきます。
従って、どのような性格や経験を持った方でも、仕事で貢献したいという高いモチベーションと期待されていることを成し遂げるという責任感があれば、営業などとは一見無関係に思われる経験やスキルでも、それらを生かしつつ活躍することができます。


ラウンダーの仕事から得られるメリット

ラウンダーの仕事から得られるメリットには様々なものがあります。
そのメリットとして最初に挙げられるのが、自分の仕事の成果が売上という形で見えやすいという点があります。
また、ラウンダーは派遣社員の求人がほとんどで、多くの場合パートよりも時給が高いこともメリットです。
ラウンダーの仕事の中には成功報酬のような形でインセンティブ的な収入が得られる場合もあり、営業実績によってはかなりの収入を得ている方もいます。
ラウンダーの平均給与は月間12日から16日ほどの勤務でおよそ平均月収8.5万円以下というものが多く、ほとんどの場合扶養控除内で働くことができます。
またラウンダーはパートという形が多く、正社員でフルタイムの募集は比較的少ないと言えます。
ただし、フルタイムの場合、月収30万円ほどになるケースもあり、本格的に働きたい方や子育てが落ち着いて本格的に稼ぎたいという方には適しています。

さらに現場となる販売店へは自宅から直行直帰がほとんどであり、時間的な自由度が高いのもメリットです。
仕事さえ覚えれば、ある程度まで自分の裁量で動くことができますので、空いている時間に働くということもできます。
仮に子供が急に熱を出したような場合でもシフトが決まっていることが多いパートよりも気楽に勤務時間や日程の調整ができるでしょう。


ラウンダーの仕事からどのようなスキルや経験が得られるのか

ラウンダーの仕事から得られるのは、何も収入や経験、スキルだけではありません。
それは私生活でも大切な社会性が身につく点もメリットとして挙げられます。
現場では自分1人で判断しなければならないこともあり、責任能力と高いモチベーションが必要になります。

自分1人の力だけでは達成できないイベントやプロジェクトなどもあり、多くの人との協力関係が必要です。
また、時に困っている人の力になって支えたり、喜んでもらえそうな提案などを進んで行ったりするなど人としての成長が期待できる職場環境です。
このような社会性を身につけることは自信にも繋がるほか、私生活で家族や相手を思いやる気持ちにも通じます。
仕事から得た社会性や社会との深い繋がりから生まれる自信は私生活のあらゆる場面で役立つことになります。


ラウンダーの仕事が活きるほかの仕事

ラウンダーの経験から得られた高いコミュニケーションスキルや営業力、対人折衝力などはどの仕事に転職する場合でも活かすことができます。
異職種に活かす場合に最も転職しやすい職種としては営業職や店舗販売責任者などが挙げられます。
ラウンダーの経験やスキルがあれば、面接などで多いにアピールすることで転職先の内定を得るための突破口にも繋がるかもしれません。

営業職や店舗販売責任者といった職種では、ビジネスマナーや何気ない会話を通じて相手の要望を聞き出すほか、お客様に有益な提案、ニーズの引きだすといった能力が求められるため、ラウンダーとしての腕の見せ所になるでしょう。
また、ラウンダーとして現場の状況を適切に分析し、どのように改善していけば結果に繋がるのかを経験していますので、そのような経験やスキルも活かせます。
店舗巡回を通じて現場の担当者に適切な指示や出したり、臨機応変な対応が求められたりした経験は、店舗販売責任者でそのまま活かすことができます。
もちろん、ラウンダーの経験が新たな転職先で必要とされる能力やスキルをカバーするものとは限りませんが、そのような下地があることで比較的スムーズなスタートを切ることができます。


ラウンダーの仕事は安定して給与をもらえる大手案件が多い

ラウンダーの仕事はすでにご紹介したようにパートの仕事よりも高い時給がもらえます。
また、求人条件によっては成功報酬でかなりのインセンティブを得ることも可能です。
ラウンダーの求人はだれでも知っているような大手有名企業のものが多いのも特徴といえます。

大手企業のラウンダーになれば平均的に給与が高く、仕事も安定してもらえる場合が多いです。
給与面以外にもさまざまな福利厚生が期待できる点も魅力となります。
厚生年金や健康保険といった各種社会保険が完備されており、病気やケガで会社を休んでも安心です。
正社員と同じようにリゾートホテルやレストラン、アミューズメントパークなどが優待価格で利用できる会社もあります。
残業手当や休日出勤手当のほか、退職金や有給休暇がある大手企業も珍しくありません。

給与や待遇面以外にも大手企業でのラウンダーはメリットがあります。
それは組織が非常にオーガナイズされているので役割分担が明確化しており、余計な仕事をする可能性がとても低いことです。
つまり、自分の仕事だけに専念して経験を積んでいけるような職場環境が提供されているのです。

さらにラウンダーとしてさまざまな経験やスキルを身につけた上で将来的なグループ企業などへの社員採用制度を取っている会社もあります。
通常は中々転職が難しいような大手企業に未経験でスタートし、最終的に正社員登用への道が開かれているところもあるのです。


まとめ

比較的ルーティンワークの多いパートの仕事に比べると、ラウンダーの仕事にはより大きな責任と同時に、やりがいやそれなりの収入が得られる魅力がある仕事です。
未経験者でもラウンダーになることができるので、とても敷居が低い点は主婦の方にもメリットに繋がります。

ラウンダーとしての経験は、確実にキャリアアップに繋がります。
経験やスキルを活かして別の職種へ転職したり、大手企業のグループ会社などへ正社員として雇用されたりする道などもあり、活躍できるフィールドがぐっと広がっていくのを実感できることでしょう。