ラウンダーの仕事をしていると、時として自社商品の販売促進を進めるためにアイデアや企画が生まれずに行きづまる場合があります。
そのような場合には今回ご紹介するような方法が効果を発揮するかもしれません。
販促をする上で不利な条件の店舗の場合
販促活動をする場合、店舗の条件は様々です。
そこでアイデア出す際に有効な方法をお伝えする上でAさんが担当している店舗を1つの事例として挙げ、その店舗をベースに具体的な方法についてご紹介していきます。
Aさんが現在担当している店舗は床面積が広く、たくさんの商品を陳列することが可能です。
しかし、入口が狭いためにそれを店舗関係者は販促する上で大きなマイナス要素と考えています。
販促したい商品は美容成分の浸透率が従来商品よりも20%も高く、商品としてアピールするには魅力的と言えるでしょう。
Aさんは入口の狭さを逆手にとって少ない商品で強調することで、その商品を販促できると考えています。
具体的なアイデアを練るために以下の手法を用いて商品販促の企画やアイデアについて考えてみました。
KJ法
KJ法とはこの方法を考案した川喜田二郎氏のイニシャルから命名された手法です。
元々は、文化人類学のフィールドワークで得られた膨大な情報を効率的に整理する方法として生まれましたが、それがアイデアを生み発想法として優れていることから一般向け普及していきました。
具体的な方法としては、バラバラな情報やアイデアを整理するためにそれらを付箋紙に書きだし、貼り替えながら良いアイデアを選んだ上で関連するアイデアを生み出していきます。
KJ法はいろいろなアイデアを大量に生み出していくブレインストーミングと相性が良いため、しばしばその両方を組み合わせて利用されています。
ブレインストーミングで出されたアイデアをKJ法で客観的に見て、ベストなアイデアを選ぶといった具合です。
KJ法は紙とペンがあれば手軽に実施できますし、複数人のグループ内でも情報共有が容易となるため、とても有効な手段と言えます。
リフレーミング
リフレーミングとは物事を認識する際に別の枠組みや視点で捉えて、現状を見直していく方法です。
ネガティブな要因をポジティブに捉えなおしたりして、短所を長所に変えることができます。
先ほどのAさんの例では、店舗の入口が狭いので商品は少なめに陳列することにより、販促したい商品を目立たせることができるようになるでしょう。
オズボーンのチェックリスト
オズボーンのチェックリストとは、あらかじめ用意された9つの質問リストに沿って回答していくだけでアイデアが続々と浮かんでくる手法です。
その9つの質問とは、
「他の使い道はないか?(転用)」
「他からアイデアを借用できないか?(応用)」
「変えてみるとどうなる?(変更)」
「大きくしたらどうなる?(拡大)」
「小さくしたらどうなる?(縮小)」
「他に代用できるものはないか?(代用)」
「入れ替えてみたらどうなる?(置換)」
「逆さにしてみたらどうなる?(逆転)」
「組み合わせてみたらどうなる?(結合)」
の順番となっています。
これらの質問への回答を考えていく上で、自然と何か良いアイデアが生まれてくることが期待できるでしょう。
さらに具体的な場面で役立てるために、上記の質問内容を少し変えるとさらに有効になる場合があります。
例えば、「逆さにしてみたらどうなる?」を「後ろ向きにしたらどうなる?」にしたり、「小さくしたらどうなる?」を「少なくしたらどうなる?」といった具合に変えたりすることでさらに別のアイデアが生まれてくるかもしれません。
このオズボーンのチェックリストをラウンダーに当てはめるなら、前述のAさんがキャンペーン商品を陳列する際のアイデアを出すときに適した手法と言えるでしょう。
まとめ
販促する際の企画やアイデアを考える際に役立つ3つの手法についてご紹介してきました。
不利な条件でも逆転の発想や別の見方をすることで有利な状況に変えることもでき、販促以外にも様々な場面で役立ちそうです。
是非参考にしてみてください。